平成26年度事業実績報告

事業実績報告

1. 名張市在宅医療支援センターの運営

(1)会議の開催

運営協議会 写真①運営協議会

  • 第1回 平成26年5月20日
  • 第2回 平成27年3月25日

在宅支援実務者会議 写真②在宅支援実務者会議

  • 第1回 平成26年5月27日
  • 第2回 平成26年7月15日
  • 第3回 平成26年9月16日
  • 第4回 平成26年12月16日
  • 第5回 平成27年3月11日

(2)本人・家族及び関係機関・職員への相談支援


相談支援方法別
電話相談 198件
来所相談 18件
訪問相談 12件
 
相談支援内容内訳(複数内容有)
相談のみ(傾聴) 16件
問合せ(情報提供) 140件
在宅医療主治医依頼 36件
診療所紹介・情報提供 63件
病院紹介・情報提供 31件
歯科医紹介・情報提供 5件
包括支援センター・まちの保健室と連携 18件
居宅支援事業所と連携 34件
訪問看護事業所と連携 22件
介護サービス事業所を紹介・連携 9件
高齢者支援室を紹介・連携 6件
高齢・障害者支援室以外の部署紹介・連携 3件
障害者福祉事業所を紹介・連携 2件

2.包括的なネットワークの構築

(1)多職種連携研修の開催

目的: 医療病床数、医師数などの医療資源が少ない名張市で、医療、福祉、保健従事者などの「人」の力を引き出しネットワークをつくることで「生まれ育ったまち、住み慣れたまちで暮らしつづける」ことの実現をめざす。

①研修内容

  • 第1回 平成26年7月5日
    第1回縁活カフェ
    ワールドカフェ方式によるグループセッション
    テーマ: 多職種連携!うまくいっていること、いないこと。
    多職種連携!こうすればうまくいく。
    コーディネーター: 名張市立病院
    地域医療教育研修センター 御前 秀和氏
    参加者:71名
  • 第2回 平成26年11月15日
    第2回縁活カフェ
    ワールドカフェ方式によるグループセッション
    テーマ: 多職種連携を行う上での名張の強み・弱み(障壁)
    多職種連携を強めるための具体的方法
    コーディネーター: 名張市立病院
    地域医療教育研修センター 御前 秀和氏
    参加者:98名
  • 第3回 平成27年2月26日
    ケース検討会(未来志向型)
    ケースを通じて関係者の役割や整えるべき必要な仕組みを、グループセッションにより検討する。
    コーディネーター: 名張市立病院
    地域医療教育研修センター 御前 秀和氏
    参加者:97名

第1回縁活カフェ 写真
第1回縁活カフェ

 

第2回縁活カフェ 写真
第2回縁活カフェ

ケース検討会(未来志向型) 写真
ケース検討会(未来志向型)

   

(2)関係機関との連携〜会議等への出席


介護保険事業所連絡会 5/19
共生地域デザイン会議相談部会 毎月1回
主任介護支援専門員会議 4/25
介護支援専門員交流会 7/17、11/13、1/9
訪問看護管理者連絡会 4/18、2/20
訪問看護ステーションふれあい運営会議 6/20
セントケア豊後町運営推進会議 5/9、11/14、1/9
7会議 23回


(3)ケースカンファレンス等への出席


  出席回数
ケースカンファレンス 6回
退院前ケース会議 3回


(4)研修等

  • 平成26年5月30日
    三重大学医学部主催
    三重大学医学部家庭医療学講座
    「在宅医療支援センターの役割について」
  • 平成26年10月28日、11月14日、、11月18日、11月21日
    社会福祉法人 名張育成会主催
    介護職員初任者研修
    「医療との連携、リハビリテーション」
    「認知症ケア」
  • 平成26年11月28日
    社会福祉法人 名張育成会主催
    管理職研修
    「障害者虐待防止〜労働衛生の流れとメンタルヘルス」
  • 平成26年12月19日
    三重大学人文学部主催
    三重大学人文学部現場研修
    「名張市の医療の現状〜在宅医療支援センターの現状について」
  • 平成27年2月12日
    名張市健康福祉部 高齢・障害支援室主催
    共生地域デザイン会議相談部会研修
    「生まれ育ったまち、住み慣れたまちで暮らしつづけるために〜ICF概念と在宅医療支援センターの役割について」

3. 在宅医療推進のための環境づくり

(1)名張市立病院と在宅主治医との連携

在宅医療救急システムの推進

在宅療養支援診療所や在宅訪問診療を積極的に行う医療機関が少ないなか、少しでも住民や実施医療機関の支援体制として「24時間365日の緊急時の受入れ体制整備」を、名張市立病院と協議し進めてきた結果、「在宅医療救急システム」が整備されました。

活動内容

平成25年10月より「在宅医療救急システム」が立ち上がり、在宅医療に係る支援体制が始まりました。

在宅医療に係る支援体制

(1) 在宅主治医は『在宅医療救急システム登録票』を記載し、在宅医療支援センターを通じ名張市立病院へ届ける。
(2) 名張市立病院は『在宅医療救急システム登録票』が届けられたら、速やかに『在宅医療救急システム登録済証』を、在宅医療支援センターを通じて在宅主治医に届ける。
(平成27年3月31日現在)
  • 登録者数 61名
  • 登録医療機関 10医院

平成26年3月末登録者 35名
平成26年度新規登録者 55名
平成26年度登録廃止者 29名
 
廃止者内訳
死亡 14名
転居 0名
入院、入所 6名
訪問終了 8名
主治医変更 1名


(2)歯科医師会及び薬剤師会との連携

  • 多職種連携研修への参加要請
  • 相談支援での連携、調整
  • 在宅主治医への医材料供給システムの情報提供

4. 市民への情報提供、啓発および協働

(1)民生委員児童委員との連携

  • 第2回多職種連携研修縁活カフェへの参加要請
    各ブロックから1名ずつの参加があり、多職種との交流ができて参加者には好評であった。

(2)市民啓発講演会の開催


目的: 医療機関ベット数、医師数などの医療資源が決して多くない名張市で、医療、福祉保健従事者だけではなく、市民一人ひとりが、「在宅ケア」を自分の問題ととらえ、好ましい態度、行動への動機づけができるよう講演会を開催する。

  • 平成26年12月7日
    「地域包括ケアの取組み〜血縁を超えたあたらしい地縁の結び方」
    講師: ケアーズ白十字訪問看護ステーション 総括者 秋山正子氏
    参加者数:85名

「地域包括ケアの取組み〜血縁を超えたあたらしい地縁の結び方」 写真


(3)医療資源の情報収集及び市民への提供

  • 名賀医師会、伊賀歯科医師会、伊賀薬剤師会の協力を得て、各医療機関の診療時間、在宅支援対応等について情報収集を行った。これらの情報と行政機関等の相談窓口や在宅ケアに関する啓発媒体を網羅した「医療・介護福祉ガイドブック、マップ」を印刷、配布した。

「医療・介護福祉ガイドブック、マップ」 写真

5. その他

(1)名賀医師会 在宅医療支援センターの取組み、活動の外部への発信

  • 第31回三重県地域医学研究会(12月6日開催)での発表
    演題: 「在宅医療支援ネットワークの取組み〜生まれ育ったまち 住み慣れたまちで暮らしつづけられるよう」
    *発表に対して「三重県地域医学大賞」を受賞した。

(2)名賀医師会事業との協働

  • 名賀医師会主催、在宅医療講演会を協働実施した。
    平成27年3月5日
    「みんなですすめる地域包括ケア
    〜住み慣れた「まち」で暮らし続けるために、わたしたちにできること〜」
    講師: 富山県砺波厚生センター(保健所) 所長 大江 浩氏
    参加者数:103名

「みんなですすめる地域包括ケア〜住み慣れた「まち」で暮らし続けるために、わたしたちにできること〜」 写真

(3)研修会への参加

  • 平成26年9月14日 地域医療フォーラム2014
    参加者: 医師会長
    職員
  • 平成26年10月9日 三重大学 がん看護学公開講座
    参加者: 職員
  • 平成26年11月23日 第10回在宅医療推進フォーラム
    参加者: 実務者会議委員
    職員
  • 平成27年2月20日 地域包括ケア研修会 〜医療・介護・保健の連携
    参加者: 職員
  • 平成27年3月1日 地域包括ケア報告会
    参加者: 実務者会議委員
    職員