平成30年度事業実績報告

事業実績報告

1. 名張市在宅医療支援センターの運営

(1)会議の開催

運営協議会 写真①運営協議会

  • 第1回 平成30年4月24日
  • 第2回 平成31年3月26日

在宅支援実務者会議 写真②在宅支援実務者会議

  • 第1回 平成30年5月16日
  • 第2回 平成30年7月17日
  • 第3回 平成30年9月25日
  • 第4回 平成30年12月4日
  • 第5回 平成31年2月19日

(2)本人・家族及び関係機関・職員への相談支援


相談支援方法別
電話相談 136件
来所相談 25件
訪問相談 41件
 
相談支援内容内訳(複数内容有)
①問合せ(情報提供) 194件
②在宅医療主治医依頼 51件
③診療所紹介・情報提供 68件
④病院紹介・情報提供 52件
⑤歯科医紹介・情報提供 7件
⑦包括支援センター・まちの保健室と連携 14件
⑧居宅支援事業所と連携 7件
⑨訪問リハ連絡会を紹介・連携 1件
⑩訪問看護事業所と連携 14件
⑪介護サービス事業所を紹介・連携 5件
⑫障害支援室を紹介・連携 2件
⑬高齢・障害者支援室以外の部署紹介・連携 6件
合計 421件


2. 包括的なネットワークの構築

(1)多職種連携研修の開催

目的: 医療病床数、医師数などの医療資源が少ない名張市で、医療、福祉、保健従事者などの「人」の力を引き出しネットワークをつくることで「生まれ育ったまち、住み慣れたまちで暮らしつづける」ことの実現をめざす。
  • 第1回 平成30年10月20日 青山地区多職種連携研修
    未来志向型ケース検討会(ストレングスモデル)
    テーマ:『複合的な支援が必要な事例』への多職種連
    コーディネーター: 伊賀市地域包括支援センター 南部サテライト
    保健師 山田順恵氏
    参加者:32名
  • 第2回 平成30年11月1日 名張市1・2・3生活圏域多職種連携研修
    未来志向型ケース検討(マインドマップ〜見える事例検討)
    テーマ:『複合的な支援が必要な事例』への多職種連携
    コーディネーター: 名張市立病院総合診療科 部長 橋本修嗣先生
    三重県立一志病院 内科・家庭医療科 岩佐紘先生
    参加者:78名
  • 第3回 平成30年11月29日 名張市第4・5生活圏域多職種連携研修
    未来志向型ケース検討(マインドマップ〜見える事例検討)
    テーマ:『複合的な支援が必要な事例』への多職種連携
    コーディネーター: 名張市立病院総合診療科 部長 橋本修嗣先生
    三重県立一志病院 内科・家庭医療科 岩佐紘先生
    参加者:69名
  • 第4回 平成31年3月14日 多職種連携コミュニケーションアップ研修
    講義とエクササイズ
    テーマ: 「相手のモチベーションを上げるコミュニケーション」
    〜コーチングを使ったアプローチ〜
    講師:森岡内科クリニック 森岡浩平先生
    参加者:138名

第1回 写真
第1回 平成30年10月20日

 

第2回 写真
第2回 平成30年11月1日

第3回 写真
第3回 平成30年11月29日

 

第4回 写真
第4回 平成31年3月14日


(2)看護職研修の開催

目的: 在宅医療をすすめていく上で、重要な役割を担う看護職の資質を向上することで、地域包括ケアの実現を目指す。
  • 平成30年8月30日 名張市立病院と共催
    テーマ:「地域で診るHIV感染症について」
    講師: 国立国際医療研究センター 塚田訓久先生
    伊賀保健所 健康増進課 林 湖美氏
    参加者:62名(看護職など)
  • 平成30年11月8日 三重県看護協会伊賀地区支部と協働
    テーマ: 「それぞれの看護現場から見えてくる
    伊賀地域の問題を共に考えよう」
    内容: 訪問看護、在宅看護、妊産婦看護の事例を元にグループワーク、
    意見交換
    参加者:39名(看護職)

(3)テーマ研修

  • 小児在宅 にじいろネットと協働
    平成31年1月27日 第3回にじいろネット
    講演:「社会的養護としての地域包括支援と多職種連携について」
    講師:なばりこどもクリニック 院長 稲持英樹先生
    ワールドカフェ
    参加者:93名
  • 人生の最終段階におけるケア
    平成31年3月24日 エンドオブライフケア研修
    「高齢者のエンドオブライフケア」
    「エンドオブライフケアにおける倫理的配慮・意思決定支援」
    講師: がん看護専門看護師 中 滉子氏(岡波総合病院)
    老人看護専門看護師 市川智子氏(岡波総合病院)

エンドオブライフケア研修 写真
エンドオブライフケア研修

   

(4)関係機関との連携〜会議等への出席


  出席回数
認知症初期集中支援チーム会議 12回
認知症初期集中支援チームサブチーム会議 11回
地域口腔ケアステーション連携推進ネットワーク会議 2回
個別乳幼児支援事業作業部会 3回
グループホームひかり運営会議 6回
セントケア豊後町運営推進会議 1回
主任介護支援専門員会議 2回
名張市訪問看護ステーション連絡会 1回


(5)ケースカンファレンス等への出席


出席回数 16回
ケース実件数 13件


3. 在宅医療推進のための環境づくり

(1)名張市立病院との在宅主治医との連携

在宅医療救急システムの推進

 在宅療養支援診療所や在宅訪問診療を積極的に行う医療機関が少ないなか、少しでも住民や実施医療機関の支援体制として「24時間365日の緊急時の受入れ体制整備」を、名張市立病院と協議し進めてきた結果、「在宅医療救急システム」が整備されました。

活動内容

 平成25年10月より「在宅医療救急システム」が立ち上がり、在宅医療に係る支援体制が始まりました。

在宅医療に係る支援体制

(1) 在宅主治医は『在宅医療救急システム登録票』を記載し、在宅医療支援センターを通じ名張市立病院へ届ける。
(2) 名張市立病院は『在宅医療救急システム登録票』が届けられたら、速やかに『在宅医療救急システム登録済証』を、在宅医療支援センターを通じて在宅主治医に届ける。

(平成31年3月31日現在)

  • 登録者数   169名
  • 登録医療機関  7医院

平成30年3月末登録者 164名
平成30年度新規登録者 176名
平成30年度登録廃止者 171名
 
廃止者内訳
死亡 102名
入院、入所 30名
訪問終了 2名
主治医変更 32名
その他 5名


(2)歯科医師会及び薬剤師会との連携

  • 歯科医師と医師との在宅医療に関する情報交換会の開催
  • 多職種連携研修への参加要請
  • 相談支援での連携、調整
  • 在宅主治医への医材料供給システムの情報提供

4. 市民への情報提供、啓発および協働

(1)市民啓発講演会等の開催

在宅医療・介護の連携が円滑に進んでいくためには、関係機関の連携だけでなく、患者、家族が在宅医療や介護福祉について理解していることが必要です。関係機関がお互いの役割や機能を理解するとともに、市民一人ひとりが、医療介護福祉について知識を得ることや理解を深めることも必要です。そのための機会とするために、今年度の新たな取組みとして「まちじゅう元気‼在宅医療入門講座」を開催した。

まちじゅう元気!!在宅医療入門講座

  • 第1回 平成30年8月29日
    内容: 「かかりつけ医をもとう!」
    「市民(患者)と医師とのよい関係づくり」
    講師:名張市立病院 総合診療科部長 橋本修嗣先生
    参加者:61名
  • 第2回 平成30年9月6日
    内容: 救急医療週間の日の講演会
    特別講演「“長寿菌”がいのちを守る!〜大切な腸内環境コントロール」
    講師: 国立研究開発法人理化学研究所 辨野特別研究室
    特別招聘研究員 辨野義己先生
    参加者:41名
  • 第3回 平成30年9月19日
    内容: 「かかりつけ歯科医をもとう!」
    「口腔ケアの基礎知識」
    講師: 伊賀歯科医師会 平井吾一先生
    名張・伊賀歯科衛生士会 野木和子先生
    参加者:63名
  • 第4回 平成30年10月25日
    内容: 「かかりつけ薬剤師・薬局をもとう!」
    「お薬の基礎知識」
    講師:伊賀薬剤師会 村上博之先生
    参加者:57名
  • 第5回 平成30年11月11日
    内容: 健康・医療介護福祉フェスタ2018
    特別講演「在宅医療と生きる意味〜患者中心の医療の在り方を考える〜
    講師:上野病院 杉岡良彦先生
    参加者:47名
  • 第6回 平成30年11月14日
    内容: 「移動介助のコツを知ろう!」
    「自分らしく暮らすための制度を知ろう!」
    「講座のふりかえり」
    講師: 名張伊賀地域訪問リハビリテーション連絡会 川本 猛先生
    名張市福祉子ども部地域包括支援センター 柴垣維乃氏
    参加者:52名

健康・医療介護福祉フェスタ2018

従来から開催されていた「健康フェスタ」と共同開催した。また「とれたて名張」と同時開催した。
日時:平成30年11月11日(日曜日)午後1時〜4時
場所:名張市役所・名張市防災センター
テーマ:「健康づくり、在宅医療・ケアを学ぼう」

内容: 展示・相談等
よくバリ青春体操実技指導
特別講演:「在宅医療と生きる意味〜患者中心の医療の在り方を考える〜」
講師:上野病院 杉岡良彦先生

健康・医療介護福祉フェスタ2018 写真

 

健康・医療介護福祉フェスタ2018 写真


(2)民生委員児童委員との連携

必要に応じて民生委員児童委員さんと連携した。


(3)医療資源の情報収集及び市民への提供

「医療・介護福祉ガイドブック・マップ」を関係機関に追加配布した。

「医療・介護福祉ガイドブック、マップ」 写真

5. その他

(1)名賀医師会 在宅医療支援センターの取組み、活動の外部への発信

「平成30年度名張市在宅医療支援センター運営報告(平成29年度実績」を作成し、関係機関に配布した。


(2)名賀医師会事業との協働

『よくバリ青春体操』のリーフレット、ポスターを関係機関に追加配布するとともに、DVD、負荷用ウエイトを貸し出した。


(3)研修会への参加

  • 平成30年6月17日 日本プラマリケア連合学会学術大会
    参加者:職員
  • 平成30年6月23日 中勢緩和ネットワークシンポジウム
    参加者:職員
  • 平成30年7月21日 倫理的意思決定支援研修
    参加者:職員
  • 平成30年11月4日 三重県歯科保健退会
    参加者:職員
  • 平成31年1月23日〜24日 ELNEC-J研修
    参加者:職員
  • 平成31年3月30日〜31日 日本臨床倫理学会第7回年次大会
    参加者:会長・実務者会議委員・職員